「男はつらいよ」を観ていると、下町の人情や、家族の暖かさ、心打たれるものがある。
がしかし。
さくらは共依存のイネーブラーじゃないか、と思う。
ダメな兄の財布をのぞいて、少なかったらお金を入れてあげたり、旅先に送金したり、自分が北海道まで迎えに行ったり、貧しいのに兄にいくら使っているのだろう。
全て計算したら、どれぐらいだろう。
兄が巻き起こすトラブルを涙ぐんでいるようだけど、ちょっと世話焼き過ぎじゃないか。
やさしい妹、と言うキャラクターだけど、これはアカンで、兄をダメにしてるで、とも思う。
後半では息子のミツオにも、同じ事をやっている。
そしてオジそっくりのダメな息子になっている。
でもイネーブラーは、人から同情され、褒められ、映画になるのである。