空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

ファッション史

サザエさん・ヘア

サザエさんは変わったヘアスタイルをしている。顔の上に3つのカール、後にもカール。後はひっつめである。一体どういう経緯があるのだろうと思っていた。 1940年代第二次大戦スイング時代の流行。 サザエさんヘアにする方法。いっぱい巻かないといけないので…

モガ

大正ロマンの時代、ハイカラな日本の娘達は精一杯おしゃれして街を闊歩した。 第一次大戦が終わり、欧米で婦人参政権や女性の社会進出が進み、西洋の女の断髪、スカートの長さが変わって、ファッションの大革命が起こった頃である。 モダン・ガールを略して…

女らしさと男女の格差

西洋のファッション史に現れるように、女性参政権や社会進出により、コルセットや長いドレスや長い髪から女は解放されたと言って良いだろう。 北欧の男女平等がトップに近い国では、専業主婦などあり得ないし、女らしさで勝負するのでなく、学歴や仕事やキャ…

いつ、女のスカート丈が短くなったのか?

コルセットをしなくなったのが婦人参政権運動の頃として、ではスカートの丈はいつ短くなりだしたのか? 1913靴の先がスカートの裾からちらっと見え始める。 1914結構靴がはっきり見える。 1915足首まで見えるほど。 1916もっと丈が上がる。帽子から大きい羽…

女性を苦しめた纏足

唐の時代の終わり頃からほんの100年ほど前まで中国女性を苦しめたのは纏足の習慣である。9センチの足は三寸金蓮と呼ばれ、美人の条件だった。良い縁談の条件で、纏足でなければ舅姑や夫から蔑まれ、惨めな人生を送ることになったので、母親は泣く子を押さえ…

ミシン

1851年にアイザック・シンガーが特許を取ったミシンは、それまで手縫いだった家庭の主婦に大革命を起こした。 よほど高価だったと見え、記念写真まで撮っている。 1855年。発売してまだ5年だ。小さい! 流行のヘアスタイルからして1850年中頃か。撮影中動け…

ヴィクトリア時代のボンネット

1850年1840年ごろから写真が普及し始めた。最初の頃はダゲレオタイプと呼ばれる写真で、今のお金で一枚10万円ぐらいしたので、そう頻繁には撮られなかった。ところで、1839年世界で初めて撮影された女性のポートレートはこれである。花をちりばめたボンネ…

女性を苦しめたコルセット

ヴィクトリア女王の孫でロシア大公妃エリザヴェータ・フョードロヴナ。この細いウエスト… 何世紀にも渡り、西洋の女性はコルセットに苦しめられて来た。 マミーにコルセットを締めてもらうスカーレット。寸法を測って貰って「50センチ」と言われて「太った!…

鹿鳴館のバッスル・ドレス

印象派で有名な「グランド・ジャット島の日曜日の午後」1886年バッスル・ドレスの女性がいる。 場所を取る上火災を起こしやすいクリノリンの流行は終わり、1870年代からバッスルの時代になった。バッスルというのは、お尻だけ膨らませるドレスだ。中はこうな…

クリノリンのスカートの風刺画

風刺画ビクトリア時代の1860年前後、膨らんだスカートが大流行した。この形にするには鯨ヒゲや針金や枝で出来たクリノリンを入れる必要があった。邪魔で邪魔で仕方なかったらしい。風刺画が残されている。 「すみませんが、クリノリン外して貰えないと馬車に…

縦ロール ヘア

1850〜60年代、ある時期、縦ロールが大流行した。 英語で「ソーセージ・カール」という。 クララ・バートン(1821-1912)という看護師でアメリカ赤十字の設立者、初代総裁もヘアスタイルの流行には敏感だったようだ。 コルセットきつそう。 何と言ってもこの子…

1860年代の西洋女性のファッション

南北戦争の時代、とにかくケージやクリノリンと呼ばれたフープ(スカートを押し拡げる丸い枠) が大流行した。貴族から庶民まで猫も杓子も丸い大きな引きずるドレスを着た。凝ったヒダに刺繍やレースを縫い付け、全部手作りだ。 お金持ち風の姉妹。左の人ちょ…

エドワード朝のド派手な帽子

ヴィクトリア女王が亡くなりエドワード7世の時代になり、ド派手な帽子が大流行した。メリーウイドーハットと呼ばれた。でかいなあ。 レースやチュールやリボンや造花や剥製の鳥や羽根が積み重ねられた。帽子を大きくするため、どれほどの鳥の羽が毟られたか…