空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

歴史

ベルギー王レオポルド2世の三人の王女

「ヨーロッパ最悪の宗主」レオポルド2世(1835-1909) コンゴの植民地で先住民の残酷な労働で人口3000万人から900万人まで減らしたベルギー国王。 その犠牲の上に財を成し「ヨーロッパ最悪の宗主」と呼ばれた。 葬儀では棺に唾を吐きかける者まであったという…

赤い皇女エルジ、シシーの孫

1883年、エルジことエリザベート・マリー・ペツネックはオーストリアのウイーンのラクセンブルク宮殿でハプスブルク家の皇女として生まれた。父はルドルフ皇太子、母はベルギー王女のステファニー皇太子妃。 祖母は有名なシシーことエリーザベト皇妃。 祖父…

長島愛生園

早朝、橋を渡って鹿久居島と頭島をめぐる。 藁葺きの家もあった。 橋を渡って長島へ。 1930年から今までハンセン病収容所のあった島。 ツアーに参加させてもらった。 今も長島愛生園には500人もの人が住んでいる。平均90歳とか。 一番小さい子で6歳だった…

在オスマン帝国のイギリス大使夫人の書簡

レディ・メアリー・ウォートリー・モンタギュー(1689-1762)。 イギリス貴族で大使夫人で作家。 この人の旅行先から書いた手紙がめちゃくちゃ面白い。 まだ汽車が出来る100年前に馬車でイェニチェリに守られ、当時のオスマン帝国の領土をくまなく旅行した。 …

古い電話帳と戦争

大正時代から昭和中期までの大阪の地図をネットで見ている。 順番に見ながら、面白い事に気づいた。 最初の頃は名簿も少なく、電話の取説もある。 会社や商店がほとんど。 ところが昭和になると名簿は毎年増えて来て、個人名もでてきた。 戦争中は中断してい…

「生きるための選択」パク・ヨンミ著

最近、金柱聖さんという元在日の脱北者の著書「跳べない蛙」をダウンロードして読んだ。 非常に興味深く、脱北について興味がわいたので、パク・ヨンミさんの「生きるための選択」を購入して読んだ。 彼女の人生は壮絶である。 1994年生まれ。9歳でお父さん…

メイキング・オブ・モータウン (2021)

Netflixのドキュメンタリーフィルム、メイキング・オブ・モータウンを視聴する。 モータウンというのは、1960年に創立したアメリカデトロイトの黒人アーティストのレコード・レーベルの名前である。 ジャンルはソウルミュージック、R&B、黒人ポップミュージ…

「陸軍」(1944)「はじまりのみち 」(2015)

雨。耳が痛くて1日寝る。猫は夜中に3回家族を起こした。理由は不明。 木下恵介監督の「陸軍」を見る。 昭和19年に撮影されたが、さりげなく反戦映画になっている。 主役は笠智衆。妻は田中絹代。 笠智衆はこの当時40歳なのにすでに寅さんの御前様にそっくり…

「あめゆきさんの歌 山田わかの数奇なる生涯」山崎朋子著

「青鞜」のメンバーであり、女性問題評論家、 作家、翻訳家、社会事業家。明治大正昭和と活躍した山田わか(1879−1957)。 波乱万丈の人生。 彼女は立派な地主の家に生まれたが、経済的に困窮。最初の結婚相手と離婚し、米国に出稼ぎに行って騙され…

沖縄からアメリカ自由を求めて「正子Rサマーズの生涯」

去年9月に逝去された、クリスチャンの画家正子Rサマーズさん(享年88)の壮絶な生涯。 1928年大阪で生まれた正子さんは幼い頃両親の故郷の沖縄に戻り、極貧の生活をする。 4歳にならないうちに、父親に辻の遊郭に売られてしまう。遊郭から小学校に行かせても…

曽祖母ぎんの死と初孫の戦死 (父方)

昭和16年に祖父晃三は勤務先の会社の経営者が軍需産業に違法をした罪をかぶって投獄された。 ぎん最後の家族写真。 晃三の投獄で心労で寝込んだぎん。 息子に会えないまま死を迎える。 晃三のいない母ぎんの葬式。1941年。 喪服は白かったようだ。 父健三は…

ジョセフィン・ベーカー(1906ー1975)

1920年代のフランスのショービジネス界で有名になり、ファッションアイコンにもなったアメリカ生まれのアフリカ系フランス人。 セントルイス出身。白人の父から捨てられ、貧しい黒人の母が彼女を13歳で年上の男と結婚させたので逃げ出し、15歳で再婚。キャリ…

貧困、無学、早婚の連鎖

多くの貧しい国で、15歳以下の少女が結婚させられている。 文化的背景と貧困が主な原因である。 少女は学校に行けなくなり、親から離される。 身体も十分大人に成長していないので、出産はリスクを伴う。 女性の価値が低すぎるのが、一番の原因だ。男に依存…

幕末明治のお姫さま

※すべて敬称略 何と言っても将軍に嫁いだ天璋院篤姫。大奥に居住。 和宮 親子内親王。婚約してたのに、引き離されて将軍に降嫁。待っていたのは恐い姑。お気の毒。 明治天皇の御生母英照皇太后。引き眉。 明治天皇妃、昭憲皇太后 威厳がある。日本で初めて洋…

カッコいい幕末のサムライ

幕末のサムライは写真が結構残されている。 どの人も生きるか死ぬかの世界に生きて来たので、眼力がスゴく、2枚目である。オカメひょっとこ顔では斬られてしまうのであろう。 中津藩・九代藩主、奥平昌遭。 「殿、後ろの毛がくしゃくしゃです。」 勝海舟。…

金剛駅周辺の昔と今

掃除と洗濯とエアコンフィルターの手入れ。わが最寄り駅、金剛駅周辺の地図を調べる。明治時代、南海高野線の前身である高野登山鉄道は狭山駅から滝谷駅まで駅がなかった。大正11年の地図に今の大阪狭山駅が「河内半田駅」として登場。「だんはちはか」とあ…

奴隷貿易とキリシタン禁制

秀吉がばてれん追放令を発したのは、植民地にされるのを恐れたからだけだと思っていたが、火薬と引き換えに娘達を売り渡す、という奴隷貿易をしていたからだと知った。 天正少年使節団の報告書によると、 「行く先々で日本女性がどこまでいっても沢山目につ…

城北公園の千人塚

私は子供の頃大阪市旭区の城北小学校に通っていた。図画の時間では城北公園で写生をした。6月は菖蒲園が見頃で、池では貸しボートに乗せてもらった。 この城北公園には千人塚、というのがある。太平洋戦争の時1945年6月7日に大空襲があり、この一帯は火の海…