空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

バーリントン究極の猫屋敷

その後私はバーリントンのハープの先生の家へ行く。森の木立の中にその家があった。ストリートサインが倒れていたらしく、見つけるのに難儀した。
3人でアイリッシュショーのリハーサルをする。ハープの回りに猫があちこちにいる。練習していたら、次々現れるが、どの子も違う色なので「先生、一体何匹猫いるんですか?」
と聞いたら「トゥエルブ(12)」というではないか!彼女はどうも独身で子供もなく一人暮らしのようで、その家の中の有り様はまさに夢の島のようであった。暖炉の中には新聞紙がくちゃくちゃになっているし、キッチンはキャビネットが全部キャットフードだし、棚の上にはハープと猫の置物と写真や絵がところ狭しとびっしり置かれてあり、床の上はものがごちゃごちゃして足の踏み場が無い様子だ。家は比較的小さい家だったが、向こうの部屋には猫の砂トレーが3つおかれてあり、別の部屋には巨大なキャットツリーが見えた。どの猫も年寄りなのだからかストレスからか毛並みが悪く、動きも鈍い。道理で先生の家からお借りしているハープのカバーには猫の毛がいっぴついていたわけだ。先生は毎年冬になるとたちの悪い肺炎になるのだが、理由がわかるような気がする。でも先生は優しくて人徳があり、ハープの腕前もニューイングランドのオーケストラでは有名なのだ。ロンジー音大の先生もしている。先生は猫のえさ代を稼ぐために働いているのだ。少し悲しい人生だ。前のルームメートのロビンの事を思う。彼女もよく「あんたたちのえさ代のために働いているのよ」と言っていた。