空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

仕事を取る

ついにジングルの仕事を取る。3か月営業と制作をし続けていて始めてだ。これでバンドのメンバーにギャラも払える。思えば長い苦しい日々だった。ほとんど諦めかけ、ピアノを教えはじめようとしていた。この仕事は一番キャリアがあるとは言え、「せっかくやめてきた」とか「やるからには責任がある」とか「グランドピアノをもらったのに家に入らなかった」とかの理由で、帰国の次ぎに最後の手段にしようと決めていたのだ。
新しい取引先はケープコッドにある。ユニフォームにロゴを入れる会社で、オフィスに工場が隣り合わせで、従業員達がロゴを入れていた。社長夫妻が買っている3匹のビーグル犬が寄って来て、非常に親しげに私たちにすり寄って来た。社長夫人が「この子はまだ一歳で子犬なんですよ。」とほほえんでいたが、一張羅は犬の毛だらけになった。この社長夫妻はいかに宣伝が会社にとって重要かを静に方って下さった。デモを聞かせると気に入って何度も聞いて下さった。彼らは私のバンドが気に入った。結婚式があれば紹介するよと言ってくれた。また彼らにギャラを充分支払うから良い仕事をしてくれ、とも。
6Aという古い教会や家が立ち並ぶ美しい道を通ってボストンへ戻る。ケープコッドは空が広く、ハリケーンチャーリーの影響で空には色んな種類の雲が出ていた。
8時よりバークリーで映画音楽のプロジェクトの録音を手伝う。スタジオはお金のかかった立派なものだった。うまくいったので早くすむ。作曲者のK吾くんから10ドル分のスターバックス券をもらう。
9時から教室でウッドベースのブレイクとユダヤ人金婚式のデモを録音。これはたった3曲で時間があっという間に過ぎてしまう。彼は実に非常にすぐれた耳をもっている。彼と録音している間K伍君が見学してくれる。この録音はあまり上手くいかなくて本来ならば明日までに郵送する予定のデモだったが明日以降に延長だ。
10時にリンちゃんの家へ。彼女は若い美人のデザイナーで、シンガポールの華僑である。彼女のアパートは警備員とフロントディスクに立派な制服を着た受付のいる豪華なビルで、モデルルームのようであった。
そこでパーティがあり、何とメニューはたこ焼きとお好み焼きであった。
3時にお開きになる。