空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

イケヤへ行く。アヤキ君のコンサート

午前中Rタさん達とイケアへ。マサチューセッツにオープンしたばかりだ。ボストンから40分、24号線沿いにあるこの家具店は巨大なひとつの街になっていて、道路標識までその会社の名前が使われていた。すぐ隣にCosco、Christmastree shopやJordan's furnitureなどの大型店が建ち並ぶ。お店の中はものすごくスウェーデンっぽく、置いてある商品も全然アメリカ的でない。おしゃれなのに価格も激安からいい値段のものまで揃えてあり、人々は自分の懐具合と相談して買える。私は前からベッドサイドテーブルが欲しかった。ビザが取れるってわかっていたら買うんだけど、というとMレンが「そんな弱気でどうする」と言ってくれたので、それじゃあと買う。たったの16ドルで小さくて引き出しつきの白木の家具だ。
あと買ったものはバスタオル、小麦粉などを入れる台所用収納品だ。あと1ドル99セントのおしゃれなリサイクルの素材で出来た壁時計。信じられない価格だ。ピアノレッスン室の壁に必要だったのだ。
今回はは高校の時に近くにダイエーがオープンしたとき以来始めてと言っていいほど、品物の多さと引きつけられるディスプレイに感動した。「いらないもの」はなく、どれも家に必要なものが、欲しくなるように売られていた。
彼女らのコンドミニアムに帰って、スズキをショウガで焼いて、ホタテも焼いて、食べる。あと野菜を蒸したものも。帰宅し、Hちゃんに月光のソナタを教え、一緒にマクロビとたらこスパを食べ、サチコさんにピアノを教えたあと、バークリーパフォーマンスセンターへ。ジョンも来る。彼に会うのは3週間ぶり。
今日のショーは作曲で優秀だった生徒がオーケストラやビッグバンドを指揮する超まじめなコンサートで、チケットは15ドルもするのだ。どのステージも皆作曲者である学生を担当教授が褒めちぎり、まじめに指揮棒を振っていた。ところが肝心のアヤキ君の演奏が始まるとき、担当教授が出て来て、「彼は英語はわかってないようなんですが、いつもニコニコして、素晴らしい曲を書いて来る」と笑いを取った。私は「失礼な事言うやつ」と思っていた。ところが、そのあとステージの様子がなんだかおかしい。
まず演奏がなかなか始まらず、舞台の上のブレイクが携帯で誰かに電話し始めた。
「舞台の上で、また何するねん、ブレイク」と思っていたら、アヤキ君がマイクの前に立ち、手振り身振りでものすごくあやしい英語でメンバーの紹介を始めた。あまりにおかしくて場内は大爆笑だ。出演者のビッグバンドの皆も(ほぼ全員白人だった)おかしいのと恥ずかしいので顔がだんだん赤くなってきて、それが余計笑いを誘う。堅苦しいコンサートが柔らかくなった。英語がぺらぺらだからいいってものじゃない、音楽が素晴らしくて始めて評価されるのがバークリーのいいところだ。
しばらくしてドラムプレーヤーのマットがやって来て、やっと音楽が始まった。なんでもあとで聞いた話では、「まだいかなくても大丈夫だ」と思って食事しにレストランへ行ってたらしい。
コンサートが終わってから、皆でスタバへ。積もる話もあり、沢山しゃべって笑った。
ジョンは昨日「こっちから電話するまでしばらく連絡しないで」と言われたのに、コンサートに現れ、私らにお茶をおごり、楽しそうであった。