空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

マウントホリヨークカレッジへ行く

大雨の一日だった。Rさんの車でスプリングフィールドへ。そこから北上したが、道に迷ってしまい、大きな川を渡って古い工場跡の前を通る。使わなくなった駅もある。ひっそり静まり返っていて、過去に大勢の人々が働いていたんだろうな、と想像する。自動車修理屋があったので道を尋ねると丁寧に教えてくれ、マウントホリヨークカレッジ真ん前にある大学教授の家へ。古くてきれいな家だ。お手伝いさんが掃除をしていた。
Rさんを乗せてマウントホリヨークカレッジの前でお昼を食べ、キャンパスをドライブ。桜が美しかった。1837年にアメリカで始めて出来た女子大だ。この名門女子大はセブンシスターズと呼ばれて、東部に点在する。Rさんはここの卒業。77歳になる教授は彼女が女学生だったころからのおつきあい。月に2回位泊まりに来る。ガンの療養を兼ねている。いつもボストンまで片道2時間、送り迎えのドライブをしていたと言う。なんと優しい先生だろう。気さくで明るく、男みたいな先生だった。
帰宅後ホールフーズへ。Rさんはサロンパスをはがしたとき皮膚も一緒にはがれて、ひどい事になったのでアロエを塗る。彼女はくたびれはて寝込む。
帰り図書館に寄って小津安二郎の映画を借り、帰って見る。昭和34年頃の「お早よう」という映画で、子どもたちがフラフープをしていた。そう言えば昔祖母の家にフラフープがあった。笠智衆佐田啓二など、今は亡き俳優がいっぱい出ていた。テレビを買って欲しいと子どもたちがせがんだり、電気洗濯機を近所が買ったら僻んだりする内容だ。面白かった。それにしてもあの頃の主婦は着物を着ていたんである。そう言えばあの頃のサザエさんの、フネはそう言えば着物をきていたし、チッチとサリーのチッチのお母さんも、いつも着物だった。それにあの頃のおばあちゃんの写真も、たいてい着物姿だ。冬はいいけど、夏は暑かったであろう。それに簡単にごしごし洗濯出来ないから不自由だったに違いない。あと興味深かったのは、どの主婦も夫の世話をまめまめやっている事。それと自分の子だけでなく近所の子どもも叱り飛ばしているところ。昔の日本はこんなだったのだーと思う。黒人教会だったら、よその子どもでもおばちゃん達は叱り飛ばしている。子どもは私ら皆で育てる、という意識が強いみたいだ。昔の日本もそうだったのかも。そう言えば4歳の時公団に植えられているデージーに砂をかけていたら、(「寒いでしょうからお布団かけてあげる」と言いながら)庭師に見つかって「こらー」と怒られ、走って逃げた事がある。

お早よう [DVD]

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