空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

デニス・モンゴメリー・サードのクラス、聴講する。

久々にバークリーへ。ばったりA子さんに出くわす。彼女から公的医療保険制度の話を聞く。前年の所得がある基準以下だった人は申請したら医療を援助してもらえるらしい。340ドルかかると保険会社に言われていたので、それは耳寄りな情報だ。
プロフェッショナルミュージックのオフィスに行くと秘書のマークが今度レッドソックスのピッチャーになる「マツザカ」の事を話題にしていた。彼はレッドソックスのファン。
ジェミーからメールで情報を得て、デニス・モンゴメリー・サードのゴスペルキーボードのクラスへ。
彼はゴスペルアンサンブルを総指揮している。ピアニスト、オルガン奏者としても名高い。私はいつも彼のコンサートには行っているので、本物を目の前にして授業を受けるなんて光栄この上なかった。
リチャードスモールウッドのトータルプレイズという曲をきれいに色んな和音で弾いてみせてくれて。そのあと「次にリハモ(和音を変える)してみます」というので、「え、さっきのじゃなくって??」と驚くと、彼は同じメロディにひとつひとつ違う和音で弾き始めた。きれいな飾りをいっぱいつけて豪華この上ない演奏だ。隣で聞いていて体が震える程感激した。
大勢の聴衆の前でいつも演奏している彼しか知らないけど、近くで見たら、彼自身「自分の手は小さい」と言ってて、決して器用なピアノ向きの手ではない、という事が分かった。でも同時に彼のもつ音楽性、リズム感、スピリット、エネルギー、色んな面で非常に恵まれた人だ、という事も判明した。
「黒人教会に行ってピアノを弾いているんですけど、どうして弾こうかと思う事が」と言ったら、「毎週聴講にいらっしゃい」と言って下さった。うれしすぎる!時間の許す限り聴講しようと思う。
クラスに来ている学生は、譜面をコピーしに行ってくれたり、親切そうないい子ばかりだ。でも才能に恵まれた子は黒人の男の子ひとりで、後の学生は「え?あんたら、バークリー?」というような人たちばかりだった。練習はして来てないし、してもすぐ弾けそうもない。2年前ジェトロのクラスを取ったときクラスにいた蒼々たるメンバーとえらい違いだ。学校が入りやすくなってレベルが下がって来ているのか?ブレイクに聞いたらベースでも同じ事が言える、との事。