空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

ラークライズを読む。

ラークライズ

ラークライズ

1880年代のイギリスの農村で生まれ育った女流作家の、自伝的作品。
時代は赤毛のアン大草原の小さな家と同じ頃。舞台はイギリスだ。
同じ農村でも、こちらは歴史があり、領主や地主や教会があるので、搾取されて貧しい人々である。
でも貧しくてもみんな丈夫で働き者で、誇り高く楽しく生きている。
一行一行面白かったが、ひとつ抜粋すると、子どもが悪いことをすると
「クロムウェルが来ますよ。」
とお母さんは脅したと言う。
また女の子は12歳になって義務教育を終えると、お屋敷に女中奉公するそうだ。その時令嬢からお下がりになったドレスをもらってくるので流行が2、3年遅れている村ではちょうど良かったそうである。
当時の風俗がわかって面白い。オースティンやブロンテ姉妹と趣きが少し違う。イギリスの高校生の必読書だそうである。
続きの訳書もはやく出版して欲しい。