大晦日だが自分の家でないので、特に磨く必要もないし、雪かきだけしてのんびりくつろいでいた。
ピンポンと玄関チャイムが鳴るので出ていくと、挨拶しながらドアを開けようとする女性が。
最初は「エホバの証人かな？」と引いたが、よく聞いてみると、市役所の人からこの家に入居されたと聞いた。遠いところからこんな田舎に来てくださったので、地元で取れたもの作って来た、食べて欲しいという。
内容は鱈子ふたきれ、手作り豆腐、鮭と野菜のナマス、こんにゃくとかおからとか根菜類をみじん切りして焚いたおかずだった。
めちゃくちゃええ人やん。
午後から郵便局の人が来たが、彼も当たり前のようにドアを開けようとしていた。
どうもこの街では大晦日でもドアは鍵かけないものらしい。
