大正時代実際起こった火山噴火をモチーフにしている。
なかなか迫力ある小説だ。
この間は、上富良野の慰霊碑を偶然通りがかった。
ここで尊い多くの命が一瞬にして奪われた。
著者は被災者から話を聞き、記録や町史を何冊も読んで書いたようだ。
それにしても、津波同様火山噴火ってやっぱり怖い。たった25分で雪を溶かした泥流が襲ったっそうだ。
美しい町にも悲しい過去の惨事があったのね。
ところで、三浦綾子の文学にある発見。彼女は田舎者には北海道弁、美男美女には標準語をしゃべらせている。
ところが、その美男美女さえ
「おばんです」
とあいさつさせている。
多分、作者は標準語だと思っているに違いない。