斜里の温泉、湯元館へ行く。
昭和そのものの温泉宿。日帰りは400円。秘湯として知られ、湯治客も多い。
露天風呂もない昔風のタイル張り浴槽。湯桶もケロリンの広告付き。お湯はモール温泉で茶色く、源泉掛け流し。
先に入っていた女性が
「いつもこんなに熱いんですか?」
と言いながら、水をざーざー入れて薄めている。
ここに地元のおばあちゃんが居なくて良かった。怒られる行為だ。私はぬるいのが好きなので助かったが。
彼女は鳥取からご主人とフェリーで来たという。
お金は郵便局で出せるだろうか、と言っているので、「出せますよ。」とアドバイスした。
日本に住んでいるって素晴らしいと思うのは、たとえすごい僻地でも、必ず郵便局とATMがあるのだ。
斜里を後にして、東へまっすぐ20キロ続く農道をひたすら走る。
防風林と牧場、農場しかない。起伏があってドライブとしては快適。
夕食はカトリーナ宅に招かれる。
コーンスープを作って持って行った。
彼女が作った茄子料理はとても美味しかった。
半分に縦に切って軽く揚げ、格子に切込みを入れマヨネーズを塗ってチーズを載せてオーブントースターで焼いたもの。
お礼に携帯ｉモードで宿を探す方法を教えてあげた。
食事中にハプニング。
ご主人が
「あいたたた」
突然胸を押さえて、顔をしかめた。
心臓発作？
