空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

天国に行ったアーニーさん。

ドーリーさんのご主人アーニーさんが天国に旅立った。90歳の誕生日を孫やひ孫に祝ってもらったばかり。8人の子供と16人の孫さらにひ孫もいる。
アーニーはスウェーデン系の移民の子供としてミネソタ州で生まれ育った。戦争で徴兵されヨーロッパに送られたが、ノルマンディー作戦の直前に配置転換となり命拾いした。戦後牧師となってドイツの戦争被災者に勇気を与え故郷に戻って結婚した。最初の結婚で4人の子供が与えられた地元の教会の牧師として尊敬を受けたが奥さんが難病になり10年間看病をした後看取った。
牧師を引退しドーリーさんと再婚。新たに4人の子供の父親となった。ミネソタからオレゴンに引っ越して最後の日々を暮らした。
私がボストンの大学を卒業した時、アメリカ大陸の端から卒業式のために来てくれた。
10年位前骨肉腫になった時、夜になったら痛むので気の毒だったが彼は全く恐れることもなく近所の人たちと心からゲラゲラ笑っていたのを見て驚いた。癌の細胞は引っ込んでしまい再発するのを忘れたかのようだった。
彼はいつも明るかった。陽気でイラついて怒ってるのを見たことがない。
ある時ノロウィルスにかかったことがあったが、彼は起きてアイロンのかかったシャツをきっちり来て椅子に座って過ごしていた。
これも驚いた。いつもきっちりしている牧師さんだった。
スヌーピーの作者と同じ街で同じ年に生まれ育ち戦争に行った。
豊かな国の一番豊かな時に人生を送った。