空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

第九を歌った町

清水町の「せせらぎ合唱団」の指導者で、長年35年にわたり清水高校で音楽の先生をされてきた高橋亮仁氏を訪問する。

昭和55年、文化センターのこけら落としで札幌交響楽団二期会ソリストと、手作りによる町民合唱団を指導して、演奏会を実現した。
先生と奥様のけいこさん、姉でピアノ教師の紅見子(くみこ)さんと3人で、1980年に製作されたHTBのこの時のエピソードのドキュメント番組「第九を歌った町」のビデオを一緒に見る。


この演奏会の時、町の人口の1パーセントが舞台で歌ったそうだ。

それも楽譜を読むことになじみのないいろんな職業、年代の人々が参加した。
番組では農家の人々が、ひよこの選別をしながらドイツ語の勉強したり、ビート畑の中で歌の練習をしたりする様子が番組では映し出されていた。

ところで、この記念すべき演奏会では、指揮者の意向で合唱団員は第一楽章から終わりまでオーケストラの後ろで立ちっぱなしだったそうだ。普通あり得ない。3楽章から合唱団はステージに上がるものだ。
「それは絶対シンドイん違いますか。」
というと、
「農家で力仕事もするし、体力があったから出来たんだね。」と紅見子さん。
ケラケラ笑っていられた。すごいなあ!!
せせらぎ合唱団は、北海道のみならず東京や佐渡島や静岡や九州で演奏会をしたそうだ。旅での楽しいエピソードや、何度も訪れたという清水脩(著名な音楽家)との友情など、夜は更け、外は吹雪になっても尽きなかった。

見ず知らずの私に貴重な町の歴史を教えて下さって、ありがとうございます。

※写真掲載許可済み