空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

昭和47年の結婚件数

 1972年、グアム島に旧日本兵が見つかった。横井庄一さんだ。彼は飢えと闘いながらジャングルでサバイバル生活を28年間送ってきた。 56歳だった。

「恥ずかしながら帰ってきました。」と記者会見で話していたのは、テレビで見て印象的だった。彼は名古屋に戻ってきてすぐに結婚し82歳で亡くなるまで講演会をして、サバイバルについて語ったそうだ。亡くなった後も未亡人が「横井庄一記念館」としてオープン、戦争の悲惨さを後世に語り継いでいる。
ところで私がびっくりしたのは、有名になったとは言え仕事もなく、その年の内に57歳だった横井さんと44歳でお見合い結婚した奥さんのことである。
家は国民からの寄付金で建てたそうだが、軍人恩給も10万円ほどで、経済力はほとんどない。あの当時は、周りがしっかりしていたら結婚できたのだ。もし横井さんが今57歳だったら、お見合い結婚はなかなか難しかっただろうな。
昭和47年ははるか遠い昔だ。女性の地位も社会的に低く、男が結婚したかったらすぐに結婚できたのかな。
統計によると、今は女性は1割、男性は2割が生涯独身だそうだ。昭和47年の結婚件数と婚姻率は最高だった。女性より男性の方が結婚していて、女性の4.4%に対して男性の独身率は2.5%だった。理由は戦死した兵士たちの数が多すぎて女性が余っていたからではないか。