空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

丘の上のジェーン(モンゴメリ)

日曜礼拝と、母の病院へ。

午後からモンゴメリの「丘の上のジェーン」を読む。
彼女の晩年の作品。舞台はトロントで別居中の夫婦とその一人娘のストーリー。
この物語の主体は、12歳の女の子の成長ぶりではなく、毒親とその娘の共依存である。
主人公ジェーンの祖母ケネディ夫人は、気に入らない男と結婚した娘の結婚を引き離し、言葉で娘をコントロールする。
最初は祖母の言いなりになっていたジェーンだが、夏の間プリンスエドワード島に行ってたくましく成長、言い返す事もできるようになる。

モンゴメリも気難しい祖母の世話をするため37歳まで結婚しなかった。自分の経験が作品に生かされているのではないかと思う。

久しぶりに読んだモンゴメリ作品だが、情景の描写は北海道によく似ているなと思う。