空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

晩春(1949)

小津安二郎の晩春を鑑賞。主演女優は原節子、父親役は笠智衆。昭和24年なので戦争が終わったばかり。なかなか結婚したがらない娘を説得してお見合いさせて結婚させる話。
例によって、小道具や会話や生活習慣がすごく面白かった。最後までわからなかったのは、56歳の父親が家の中で時々鼻の横をこすりつけている黒い細長い物体。火を点けるタバコではなさそうだ。なんだろう?
原節子サイクリングしているシーンが最初の頃にあるのだが、笑顔がずっと続いたままなのは、ちょっと怖い。
能舞台のシーンは延々と長かったが、微動だにしない観客、演劇全てが映画の場面のためにできていて、一言もセリフがないのにストーリーが変化して流れていく。
この映画のBGMの技術はひどい。音楽は伊藤宣二と言う人らしいが、あの時代もっと上手なバイオリン奏者はいなかったんだろうか?
晩春 デジタル修復版 [Blu-ray]

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