2016-06-04 「ラバウル戦記」 水木しげる著 水木しげるさんは戦争で徴兵され3年もラバウルに滞在していた。毎日古兵からビンタされ、たまたま運良く歩哨だったので、助かったが、同じ部隊他の人々は全員爆撃で死亡。負傷して左腕を失った上マラリヤに罹患し、九死に一生を得て帰って来たのだが、壮絶な経験をした事がよくわかる。そんな中で、若者だったから楽観的で美しい自然に目を留め、ネイティブの島民と友達になり、健康を取り戻す。わら半紙に描いたという絵が味があっていい。単なる戦争体験記ではない、読んでいて勇気が与えられる。水木しげるのラバウル戦記 (ちくま文庫)作者: 水木しげる出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1997/07メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 122回この商品を含むブログ (38件) を見る