エミリー・ディキンソンという19世紀の詩人の伝記映画の予告編を見た。
彼女はマサチューセッツ州アムハーストに1830年に生まれ、55歳で死ぬまで独身、ほとんど家から出ないで過ごした。生きている間に発表されたのはたった7篇の詩だった。死後膨大な詩が発見され、発表され、有名になった。
唯一残されているとされる、彼女の肖像。
彼女の学んだマウント・ホリヨーク女子大の教授を訪問した事がある。昔ながらの美しい邸宅で大学も古くて素敵な建物だった。オルコットといい、ソローやホーソンといい、19世紀のニューイングランドには文学が生まれる豊かさや時代背景があったのだな。
彼女が生まれて、生涯の大半を過ごして死んだ家は博物館になっている。
新島襄や内村鑑三が彼女の父が務める大学に留学していた頃、そこから1.5キロ離れたこの家に引きこもりの女流詩人がいて、毎日せっせと詩を書いていたのだなぁ。
「初めに、神は天地を創造された。」(創世記1:1)
これは聖書の冒頭。新島襄は幕末に密航し、香港で手にした漢訳聖書の冒頭を読んで、神を信じたそうだ。
エミリーは「サムライがウチの大学におるで。」と父親から聞いていたのだろうか。