国後島について調べていたら、オリンピックで銀メダルを取った人、猪谷千春がいる事がわかった。経歴を調べたら、お父さん猪谷六合雄が日本スキーの草分けと呼ばれ、多くの人に影響を与えた。親子ともマスコミを賑わせたようだ。
きっと昭和のセレブだな。
とにかく、彼の経歴はすごい。1890年に赤城の旅館で生まれ、子供の頃から文豪やセレブに囲まれて育つ。スキーが日本に伝わって3年目に彼はスキーを始めるが、板から靴まで手作り、靴下まで自分で編んだ。彼の編む靴下は有名で、最近でも暮しの手帖にも載ったそうだ。
またスキー学校を始め、各地に移住し、スキーできる場所を作り、小屋を建て、あるいは古い家を改造し、畑を耕し、スキーの指導をした。国後島にも移住した。
70歳になって免許を取った。(昭和35年)そして手製のキャンピングカーを作って、老後はほとんど車中泊で旅していたようだ。
高速も道の駅もなかった時代に、すごいなあ。
アウトドアの日本の歴史の草分け、自然を愛して自由に生きた旅人だ。
彼の自伝「雪に生きる」を読んでみたいが、amazonで7900円もする。どこかで借りれないかなあ。
「生きて動いているものはみな、あなたがたの食物である。緑の草と同じように、すべてのものをあなたがたに与えた。」(創世記6:3)