三年前、夢のような可愛い家を借りていた。
北海道清水町の真新しい移住体験住宅である。ペケレベツ川にかかる第九の鳴るアーチ橋のたもとにあった。
それが台風10号の洪水で流されたことを知った。緑の屋根の家である。
清らかな水がかつてない雨量で泥流となり、押し寄せた。
お向かいの家が2軒無くなっている。ただ住人のご無事を祈るばかりだ。
かつて住んでいたっていうだけでショックなのに自分の住んでる家や牛舎や畑が流された人は、どんな気持ちだろう。
汗水流してポット作りと草取りをして収穫を目前としていたビートが流された人も。
被災した方々が、お気の毒でならない。
「あなたの大滝のとどろきに、淵が淵を呼び起こし、あなたの波、あなたの大波は、
みな私の上を越えて行きました。」(詩篇42:7)
全てを奪われ、命だけ助かった人はなぜですかと神に尋ねたくなるだろうと思う。