ボストンのアメリカ人ルームメイトが買っていた4匹のうちの1匹で雌猫、当時3歳だったムーン。フレンドリーでよく私の部屋のドアをノックして(コンコン、ではなくガリゴリ)入って来て、勉強している私の椅子の背もたれクッションになってくれた。この子のおかげで自分が猫好きだと気がついた。
ボストンの冬は寒かった。大雪が毎冬あり、家は築90年で、ボイラーはあったが屋根裏部屋は凍えていた。猫は温くて有難い存在だった。
この子と出会わなかったら、キャットシッターの仕事はしなかった。
イケズで超わがままでヒスのクルミと大違いだった。
享年17歳。大往生だ。