「大草原の小さな家」に出て来るネリー・オルソン。
原作はほぼ自伝に近いストーリーで、ほとんど実在の人物の名前が使われているが、彼女だけは本名を変え、「ネリー・オルソン」という意地悪女のキャラクターを作り出した。
ネリー・オルソンのモデルは三人。 ネリー・オーエンズ、ジェネビーブ マスターズ、そしてステラ・ギルバート。
- ネリー・オーエンズ (1868-1949) 弟はドラマと一緒でウィリーと言う。家族はウォールナットグローブの街中に住んでいた。ネリーはきれいな服を着て農家から来ているローラを見下した。残っている写真を見るとなるほど綺麗な服。でも一家は店をたたんでカリフォルニアに行き、再び引っ越してオレゴンにやっと落ち着いた。結婚して三人子供が生まれた。両親も彼女も弟もオレゴンのお墓に眠っている。なお弟ウイリーは火薬の爆発で失明し盲学校を卒業したが、結婚して子供が三人いた。81歳で死去。ネリーとウィリー。
- ジェネビーブ・マスターズ(1867-1904) ネリーとそっくりのキャラで、裕福に甘やかされて育ち、カールした金髪で仕立てられた服を着て、ニューヨークから来た事を自慢していた。ローラとはデスメットの学校の同級生。見るからにそんな感じだ。風邪をこじらせて41歳の時シカゴで死去。結婚して娘が一人。
- ステラ・ギルバート(1864-1944) 記録によると非常に魅力的な人だったそうだが、アルマンゾにとても関心があり、何度かローラとアルマンゾのドライブに割り込んだ。でも彼女が馬を怖がったのでアルマンゾががっかりし、ローラが彼女を乗せて来るなら私の家に寄るなと行ったので、ローラが勝った。兄のデイブは「長い冬」の時危険を顧みず馬で郵便を取りに行った英雄。弟のフレッドはローラの友達で好きだったという。ワシントン州ヤキマで80歳で死去。
2のジェネビーブ マスターズがもっとも意地悪キャラだったそうだ。でも早く亡くなったので「大草原の小さな家」が有名になった事を知らない。でも残りの二人は80まで生きたのでローラの本、読んだかもしれない。
もし読んでいたら、さぞかしカンカンに怒っただろうな。