ヴィクトリア時代の後期、1893-5年頃に何を思ったか突然パフスリーブが大流行した。
1895年
「赤毛のアン」で、地味で筒袖の服ばかり着ているアンを見てマシューが「どうもアンの服は他の娘と違う。」と気づいて、近所のリンド夫人に頼んで縫って貰ってプレゼントした、あの服である。辛辣なマリラは「袖の分でブラウス一枚生地が取れる」と言ったけど、マリラが正しい。
画家クリムトの恋人だった美貌のダンサー、クレオ・ド・メロードも。
誰より勝ってるのはこの女性。番付表があれば、横綱だ。卒業記念写真だそうだ。
王室も流行に敏感だった。
モード王女、のちのノルウェー王妃。
ヴィクトリア王女。
メイドもパフスリーブにした。
自転車をこぐ集団パフスリーブ。1898年。この頃から、流行は大きく変わり、もはやあのすごいパフスリーブは消滅するのである。