フランス映画。
夫を亡くした未亡人が、昔の舞踏会の手帖に名前が書かれたダンス相手を順番に訪ねる旅に出る話。どの人も有名な舞台俳優だそうで、演技が上手くて台詞もオシャレで面白かった。
マリーベル演じるクリスティーヌは湖畔のお城の女主人で、素敵な服を着ていてまだ30代で魅力的である。
ところが、20年前ダンスをし「一生幸せにします。」と言った崇拝者達の今の状態が、ひどすぎる。
- ジョルジュ---自殺していた。頭のおかしい母親に追い出される。
- ピエール ---いかがわしいトップレスキャバレーの支配人で強盗、ムショ帰り。逮捕される。
- アラン---でっぷり太って頭の禿げ上がった神父。少年聖歌隊を指揮していた。
- エリック---山小屋で缶詰を開けて食べる生活。結婚を申し込んだが、遭難救助に行っている間にクリスティーヌは去る。
- フランソワ---太って口うるさい政治家。大臣を目指すも田舎の町長で、住み込みの太った若くない粗野な女中と結婚式を挙げるところだった。金の無心に来た息子にムチを振るう。
- ティエリー---雨漏りがして外がうるさい診察室で、あやしい堕胎医をしていた。片目を失って時折発作を起こす。同棲している薄汚いヒステリックな女がクリスティーヌを追い出し、ティエリーに銃で撃たれる。
- ファビアン---手品のできる理髪師。妻子がいるが、娘のひとりにクリスティーヌと名付けていた。昔踊ったホールへダンスに連れて行ってくれるが、ファッションも音楽もインテリアも変わって減滅し、気分が悪くなる。帰路につく。
結末は、観てのお楽しみだが、めでたしめでたし、となる。
コメディかと思ってゲラゲラ笑いながら観ていたが、後で調べたら、シリアスな映画だったようだ。