「テムプルの愛国者」"The Littlest Rebel"(1935) 。
舞台は南北戦争の南部の大農園。
シャーリーテンプル演じる主人公は令嬢。贅沢な誕生日会を子供だけでやっている。人差し指一本で黒人奴隷の従僕を動かす、シャーリーテンプル。
舞踏会の最中、北軍が攻めてくるという知らせが届く。
家にある貴重品を秘密の壁の中に隠し、シャーリーテンプルも隠れるが、見つかってしまう。
そこに出て来たシャーリーテンプルは、身を守るため、靴墨を顔と手に塗って、黒人になっていた。
これを見て数分笑ってしまった。
南軍兵士に立ち向かうテンプルちゃん。
この映画は「風と共に去りぬ」の4年前に撮られたのだが、ストーリーがすごく似ている。南北戦争で屋敷が焼かれ、奴隷が逃げ、母は病気で死ぬ。きっとこういう話はよくあったのだろう。
屋根裏に匿った父を、タップダンスで北軍からごまかすシャーリーテンプルと従僕。
あいにく見つかってしまうが、この北軍士官が助けてくれる。が後に父もこの士官も逮捕され死罪判決が下される。
助命嘆願のため、従僕とタップダンスの大道芸をしながら旅費を稼いでワシントンへ行くシャーリーテンプル。
リンカーンに会って、泣き落とし、ついに念願が叶う。
タップダンスをする奴隷は、タップの神様、ビル・ボージャングル・ロビンソン。
リンカーン役は、リンカーン役で有名だった俳優、フランク・マクグリン・シニア。
お母さんの役は、後に赤狩りでキャリアを失ったカレン・モーリー。綺麗でウエストがめちゃ細い。
公民権法の30年も前の映画、今のハリウッドではこんな黒人白人の主従関係の描き方、絶対問題になるだろうなあ。
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