明治20年代 名古屋第1高等女学校のぎん。中列左。
ぎんは若くして結婚したがひとり男の子を産んで離婚。子供は当時の慣習で、置いて来た。
ぎんは再婚する。
相手は百貨店の番頭だった曽祖父、統馬。イケメンで初婚だった。
ぎんは美人ではない上バツイチだったが、統馬には病気の母がいて、介護をしてくれる嫁なら大歓迎だった。
ぎんには弟がいた。1903年にアメリカに旅行した。絵葉書が4枚残されている。
シカゴの消印がある。弟は多額な渡航費の元を取ることなく志半ばで早世。
実家の跡取が居なくなったので、ぎんは最初の結婚で置いて来た息子を連れ戻しに行って、実家の養子にして後継とした。強い女だ。
1904年ごろのぎんの子供達。一番左が私の祖父。一番右が連れ戻した息子。
ぎんはこの後もうひとり産んだが、夫は病死。イケメン薄命である。
ぎんは6人の子供を抱えて未亡人になった。
でも明治の女は強い。
彼女は地道に商売をして成功し、子供から尊敬を受けた。