雨。耳が痛くて1日寝る。猫は夜中に3回家族を起こした。理由は不明。
木下恵介監督の「陸軍」を見る。
笠智衆はこの当時40歳なのにすでに寅さんの御前様にそっくりである。それに比べて母親役の田中絹代がどんな役でも上手にこなし、ある意味天才だ。
兵隊の行進を母が追いかけるラストシーンは無言で「息子よ死なないで。」と語っている。
この映画は封切られたものの、当局からよく思われなかった。
そのため木下惠介監督は映画会社に辞表を出して故郷静岡に戻る。
このときのエピソードが2013年の映画「はじまりのみち 」に描かれている。
これもHulu にあったので観た。
疎開するために、病気のお母さんをリヤカーに乗せて50キロも山奥を歩いた話は実話である。
Google マップで見てみたが、すごい距離だった。
田中裕子がお母さん役。脳溢血で物が言いにくいが表情だけで演技している。