ナチスものの映画を2つ観る。
「フランス組曲」(2014)
ナチス占領下のフランスの田舎町。
うるさい姑(クリスティン・スコット・トーマス)と2人で暮らす女主人公(ミシェル・ウイリアムズ)。夫は出征している。
敵のドイツ人の中尉(マティアス・スーナールツ)がホームステイするが、超イケメン。
二人の間に何かが芽生える。
実話を織り交ぜた映画。
映画の中で最後に姑が匿ったユダヤ人の少女の母は有名な小説家イレーヌ・ネミロフスキーで、アウシュヴィッツで死去。
未完成の小説が50年以上経って、助かった娘さんによってトランクから発見され出版したところ、350万部ものベストセラーとなり、この映画となった。
中尉を演じたマティアス・スーナールツはプーチン大統領そっくり。
うるさい姑役のクリスティン・スコット・トーマスは、演技が上手で面白い。
シワ取り美容整形もせず、ありのまま歳を重ねているが、自信に溢れて綺麗。
「悪魔の愛人 リダ・バーロヴァ」(2016))
これも、実話に基づいた映画。
チェコスロバキア出身の女優リダ・バーロヴァ。ベルリンで大成功を収め、ハリウッドMGMから契約のオファーがあるが断る。
ナチスの高官と恋愛関係になるが、ヒトラーから別れるよう命令される。
命からがら故郷に帰るも、終戦後国家反逆罪で逮捕され、母が尋問中死去、妹が自殺。
父が嘆願して死刑寸前で釈放される。
この映画はチェコ映画なので、ヒトラーもチェコ語を喋っている。
ナチスの高官ヨーゼフ・ゲッヘルズを演じるカール・マルコヴィクスはチェコ語ペラペラだ。
彼はウイーン出身で、私のある友人とギムナジウムの同級生。同じクラスだったとか。(So what だが。)
贋札作りのユダヤ人、フロイト、ナチスの高官、ウイーンの刑事、いろんな役がこなせて芸達者だ。