日本を舞台にした、ハリウッド映画にしてはあまり違和感のない映画。
2年前オレゴンのドーリーの息子の妻に
「富士山の近くに自殺の森ってあるの?」
と聞かれて、なぜかなあと思っていたら、この映画の事を言ってたのだ。
マシューマコノヒー演じるアーサーが妻の死に耐えきれず、ググって富士山の樹海に死に場所を見つけ、服毒自殺するためわざわざ日本に来るが、渡辺謙演じるタクミを偶然助けることになり、一緒に樹海をうろつくも、なかなか抜け出せない。その内助け合い、親しくなり、アーサーはタクミに心を開いていく。タクミは瀕死になるが彼を残してアーサーは救助隊に助けられ、病院に運ばれ助かるが、タクミは発見されなかった。
そして12日後退院したアーサーが、再びタクミを探しに樹海に行くとそこには…
タクミはアーサーを救うため現れた神の使いだったのか?
自殺がテーマだったからか、重苦しい内容だったからなのか、カンヌ映画祭では不評だったそうだが、日本人が観たら意味がわかって感慨深い。
渡辺謙もマシューマコノヒーも演技が上手い。
この映画に影響されてか、米国のある若者がわざわざ来日して富士山の樹海の現場をyoutubeに載せて、ネットで大炎上。お叱り受けて反省して削除された。
別の若者はそれに触発され、樹海に来た人に「フリーハグ」してyoutubeに投稿。これも大炎上。
ヒットしたしなかったにせよ、映画を見て受ける影響は大きい。
私は樹海に300個ぐらいの監視カメラとスピーカーを付けたら良いと思う。