1924年6月1日、ローラ・インガルスは母さんが今朝亡くなったと妹キャリーからの電話で知らせを受けた。
「その瞬間、春の日差しは暗闇に覆われ、鳥の鳴き声も悲しみを帯びたように聞こえた。」
とローラはミズーリ農業雑誌のコラムに書いている。
「大切なものはわずかです」ローラ・インガルス・ワイルダー著の最後の章、「母の思い出」を読んでいたら、ローラ・インガルス研究者のパメラ・ヒル氏からまたメールが来た。
「あなたが気にいるかも」と前書きして、全く同じ箇所のエッセイを書き写されていた。
こういうレベルの偶然の一致はサブイボ*1立つ。
ローラ・インガルスは言う。「母の思い出も、後悔することさえなければ、幸せな思い出だけが残る。」と。
ローラは1902年父の葬式の後、母にも姉にも二度と会うことが出来なかった。
この4年後に姉のメアリーを亡くしたローラは、発奮して大草原の小さな家シリーズの元になった自伝「パイオニア・ガール」*2を書き始めた可能性がある。
大草原の小さな家シリーズは心を込めて書かれた思い出が基になっていて、読書の心をわしづかみにした。
晩年の母さんのキャロライン。
- 作者: ローラ・インガルス・ワイルダー,スティーブン・ハインズ,結城絵美子
- 出版社/メーカー: いのちのことば社
- 発売日: 2013/11/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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パメラさんが注釈つけている著書「パイオニアガール」。
6264円とべらぼうに高いが、中古も出始めている。
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