空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

ローラの「母の思い出」

1924年6月1日、ローラ・インガルスは母さんが今朝亡くなったと妹キャリーからの電話で知らせを受けた。

「その瞬間、春の日差しは暗闇に覆われ、鳥の鳴き声も悲しみを帯びたように聞こえた。」

とローラはミズーリ農業雑誌のコラムに書いている。

「大切なものはわずかです」ローラ・インガルス・ワイルダー著の最後の章、「母の思い出」を読んでいたら、ローラ・インガルス研究者のパメラ・ヒル氏からまたメールが来た。

「あなたが気にいるかも」と前書きして、全く同じ箇所のエッセイを書き写されていた。

こういうレベルの偶然の一致はサブイボ*1立つ。

ローラ・インガルスは言う。「母の思い出も、後悔することさえなければ、幸せな思い出だけが残る。」と。

ローラは1902年父の葬式の後、母にも姉にも二度と会うことが出来なかった。

この4年後に姉のメアリーを亡くしたローラは、発奮して大草原の小さな家シリーズの元になった自伝「パイオニア・ガール」*2を書き始めた可能性がある。

 

大草原の小さな家シリーズは心を込めて書かれた思い出が基になっていて、読書の心をわしづかみにした。

f:id:dollyosaka:20180601151524j:image晩年の母さんのキャロライン。

 

大切なものはわずかです。~ローラ・インガルス29の知恵~

大切なものはわずかです。~ローラ・インガルス29の知恵~

 

パメラさんが注釈つけている著書「パイオニアガール」。

6264円とべらぼうに高いが、中古も出始めている。

谷口由美子さん、なぜパーとマーなの?

大草原のローラ物語―パイオニア・ガール[解説・注釈つき]

大草原のローラ物語―パイオニア・ガール[解説・注釈つき]

 

 



*1:鳥肌の大阪弁

*2:先ほどのパメラ・ヒル氏注釈