3年前の2015年8月に起こった実話を基にした映画。
どこにでもいる普通の3人のアメリカの若者。そのうちアレックとスペンサーは白人で米兵、アンソニーは黒人で大学生。小学校からの幼なじみで仲良し。たまたま乗り合わせた特急列車タリスで、テロリストと鉢合わせになる。
スペンサーがまず犯人に飛びかかって、残り二人が応戦し犯人を殴りつけて気絶させ、1人の死者も出さず、テロは未遂に終わった。
首や指を切られ負傷しながらも、撃たれた乗客を止血し続けたスペンサーは、軍隊でそういう訓練を受けていた。
驚いたことに、俳優は使わず 3人とも本人が演じている。とても素人とは思えなかった。でも「演じる」より「再現」だったからか自然体で良かった。*1
再現することで心の浄化になったのではないか、と言う監督。
クリント・イーストウッド監督の決断はすばらしい。
ところで、彼らは事件の前から映画通り彼らはヨーロッパで自撮りしまくって自分のインスタグラムにアップしている。(名前 instagram でググると出てくる)
列車の中で縛られている犯人の動画も。
面白いと思ったのは、白人米兵の二人は銃が大好きで Instagramにも銃の写真をアップしている。
気の毒なのは、一番のヒーロー、スペンサーは2ヶ月後バーの喧嘩でめった刺しされて傷は内臓にまで到達し、死にかける。(犯人は逮捕され懲役9年)。お祈りしてあげてほしいと言う投稿。祈りは聞き届けられたった1週間で退院して2週間後にはバスケの試合を見に出かけている。
犯人の事は「ゆるしているよ。誰でも間違いは犯すもの。」とクリスチャンらしい回答。
ヒーローは不死身でタフだ。
*1:乗客まで当日乗り合わせていた人々が出演