歌人、エッセイスト、翻訳家。
父は外交官、も結婚相手も日本銀行理事、という上流階級セレブ。
毎年旧軽井沢のつるや旅館*1の裏の別荘で夏を過ごしていたそうで、終戦の年に過ごしたエッセイが、すごく興味深かった。
戦争中長男が病死、エッセイを書くようになったのは、戦後、60台後半のようだ。「暮らしの手帖」にも書き下ろしていた。
食べ物の描写がすごい。飢えた時代が長かったからだろう。アメリカ人B夫人が招いてくれる季節ごとの食事会のお料理の描写がすごいこと。
アイルランドの文学の翻訳もしていたので、アイルランドの話もエッセイに出て来て興味深く読んだ。
青空文庫で、順に読んでいるが、明治、大正、昭和の戦前の話は、すごく面白い。ユーモアがあり、余裕を感じる。