兵庫県からY子さんが来られ、ゴスペルの新しいCDを製作するためのデモ録音を朝から手伝う。スタジオレコーディングを手伝う、黒人ミュージシャンの、楽譜がわりになる録音だ。
チャイニーズ・レストラン「蓮花」で先日亡くなったアレサ・フランクリンの話題が出た。
アレサ・フランクリンは、押しも押されもせぬ大スター「ソウルの女王」だったが、アルコール依存症の問題も抱えていた。ヘビー・スモーカーだったが禁煙したら太りだした。
関取のようになった彼女は2010年に癌が見つかり、ダイエットのための胃のバイパス手術で減量に成功。
アレサ・フランクリンは母親がゴスペル歌手、父親が有名な牧師、マハリア・ジャクソン(ゴスペルの女王)、キング牧師とも親交が深く、セレブな家庭で育った。
両親の別居、13と15の時子供を未婚で産むなど、苦労をする。レコードもコロンビアレコードでは6年も売れず、レーベルをアトランティックレコードもに変えたら大ヒット。
未婚の母でも、黒人の女性家族は結束が固く、祖母、姉妹、従姉妹達がアレサの子供の面倒を見た。
最初の結婚は19の時。夫はDVだった。
離婚して次の夫と再婚するが、離婚。
晩年72で婚約したが、「早すぎた」といって解消。
彼女は鬱や恐怖症(飛行機や雷)でもあった。
彼女は飛行機に乗るのが恐いので、バスで移動した。
2006年5月12日、バークリーの卒業式にゲストとして招かれ、前夜のコンサートに彼女の出演が予定されていたのだが、大雨でアレサのバスがボストンに到着出来なくなり、出演は叶わなかった。*1私は彼女を見るチャンスを一生失ってしまった。
グラミー賞を18回受賞。
その他名誉ある賞を数々受賞。
ゴスペル・アルバム「アメイジング・グレイス」は200万枚の売り上げ。
キング牧師とマハリア・ジャクソンの葬式、ローマ法王、2人の大統領の就任式でゴスペルを歌った。
彼女の歌を何度聞いて慰められたか、わからない。
北海道の浜辺でハマナスを見るたびに「ナチュラルウーマン」を歌い出してしまう。*2
映画ブルース・ブラザーズ(1980)では食堂のおばちゃん役で出演。「リスペクト」を歌う。これも、ビデオテープ、DVDも買って何度もみた。後ろで歌っている真ん中の人は彼女の妹である。*3