市岡裕子さんの新曲アルバムのレコーディングの手伝い。
今回はニューヨークから来日中のGを羽曳野のホームステイ先に迎えに行き、大阪市のレコーディングスタジオで他のミュージシャンと合流。
ドラマーのMに英語で話しかけると、流暢な大阪弁が返って来た。
「日本語でしゃべってえ。英語よう知らんねん。スピードラーニングで勉強してるねん。」
日本人のベーシストHとピアニストMも一流の腕前。
音響には前回と同じ方A氏がついていて、7時間にわたって疲れも見せず、時折笑いながら、楽しいレコーディングであった。
Gがちょっとピアノをパラパラ弾きだすと、まるで魔法のようにスタジオいっぱいにマンハッタンの夜景が広がる。
速い曲を弾かせると、まさしく本場のゴスペルそのものであった。
これを聴く人は誰でも手拍子して踊りだすであろう。
私はミキシングルームから良い作品を創り出すためにマイクでダメ出しを何度も出し、さぞうるさかっただろうと思う。ジッと逆らわず何度もやり直してくれたG。
そのあとで羽曳野へ送っている時、
「作曲もするの?」と言う質問に対して
「グラミー賞ひとつ貰った。」と答えた。
知らなかった私は驚愕。そんなすごいミュージシャンにダメ出しをしていたのだ。
穴があったら入りたい。
でも録音の仕上がりはとても良かった。
早く出来あがるといいな。
日・米の違い
「明日名古屋に行く仕事がある。」というアメリカ人。「台風が来るから、新幹線運休になるかも。」というと、「じゃ、休むって言おう。」
そのそばで、キャスターにタオルをしまっている日本人。「明日東京に行く仕事があるけど、台風が来るから今夜のうちにバスで行く。」
仕事に対する意識が国によって違うなあ。