5年前、スイス人の友人の結婚式の披露宴に出席するため、ソウルに行った。お相手が韓国人だったからである。スイス人のご両親は民族衣装を着せられ、親戚の集合写真に収まっていた。
さて披露宴にはスイス人の新郎の小学校からの友達が9人来ていた。最初は借りてきた猫のようにおとなしかったが、ビールが入ると陽気になり始めた。
「この後新婚カップルの部屋に乗り込んで邪魔しに行かない?」
と言うと、
「行こう!」
と言いだし、冗談で言ったつもりだったのに、本当にスイートルームに行くことになった。
ソウルのリッツカールトンは警備が甘く、他の客とエレベーターに乗る事が出来た。
スイス人たちは新婚カップルの部屋でどんちゃん騒ぎをした。でもなんぼなんでも新郎新婦に遠慮し、私らは2時においとましたが、スイス人達は4時までいたそうだ。
先日大阪に来たクリスティーナとその時の話になって
「スイス人の友達クレイジーやったわ。朝4時までおったんやで。」
というと
「スイスでは、結婚式の夜は、朝までどんちゃん騒ぎする風習やねん。」
と弁護。
それを聞いてびっくりした。永世中立国のハイテクでリッチな国なのに、随分原始的な風習だな。
1971年まで女性の投票権がなかった国だと聞くし、ハイジの国には私たちの知らない秘密がいっぱいあるのかもしれないな。