イギリスのドキュメンタリー。
一年間米国ユタ州ロックランドの洞窟の家に住む一夫多妻(ポリガミー)コミュニティに密着。
フォスターという家族にはお父さんとお母さんが二人。大家族に歓迎されて 17番目の赤ちゃんが自宅で生まれるシーン。*116人の兄姉達はみんなで新しい弟を歓迎している。
ある時、フォスター氏の兄が亡くなる。埋葬のシーンは丁重で厳かだった。墓石は2人の未亡人がコロラド州まで買いに行く。ユタ州では一夫多妻に偏見があるので、妻の名前を二人分刻むのが難しいためだ。
アメリカでは重婚は違法なので、信者達はなんども刑務所に入れられた歴史がある。
ドキュメンタリーではソルトレークシティーの議事堂まで法案の否決を訴えに行くシーンもある。
このドキュメンタリーを見てつくづく思う。米国大統領でも離婚を何度も繰り返したり、浮気したりしてるでないか。
でも、ここのコミュニティみたいに、一人の夫が好きになった女性全部を他の家族の合意のもとに奥さんにしたら、丸く収まるので良いのではないか。
その一方、このドキュメンタリーでは奥さん同士の嫉妬と確執、その間で気苦労する夫が映されている。
やはり、一夫多妻は旧約聖書の時代から、トラブルだらけになるに決まっているのである。
家父長制は成熟した先進国にはそぐわない。
*1:その赤ちゃんは今年4月火事で亡くなったそうである。マッチで遊んだのが原因だそうだ。子供が20人もいては、親の目が行き届かない。