空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

「アイヌ人物誌」松浦武四郎

北海道の名付け人、松浦武四郎が記したアイヌ人物誌を買って読んだ。現代語訳になってある。

江戸時代に蝦夷地を旅した彼は、アイヌ人と親しくなり、出会った人々から聞いた話を書き留めて書物にした。本名でひとりひとり紹介している。

ものすごく読みやすくて面白い。

松浦武四郎ヒューマニズムあふれる人物で、和人に酷使され、労役に駆り出された気の毒なアイヌ人の事を絵入りで描写している。

親孝行な人、母グマをやっつけて子グマを連れ帰った烈女、熊を100頭仕留めた人、種痘を自ら受けて村人を安心させて種痘を受けさせ、天然痘から救った人など、老若男女年齢問わず、感動した話を紹介している。

それにしても、和人は(中でも運上人は)アイヌ人に対してひどいことをしてきたんだなと思う。と同時に、親孝行なアイヌ人に褒美をあげた侍もいたようで、ホッとする。

北海道中の地名が出てくる。みんなアイヌ名だ。数百人が住む集落もあって、アイヌの人口が激変したのは、金儲けをたくらむ和人のせいだということが、よくわかった。

 

夕方は、当事者研究だった。楽しい会だった。

その後教会の伝道師の奥さんとトランプの移民政策について話していると、ミルクを飲んでいた赤ちゃん(5ヶ月)がゲラゲラ笑いだし、それはそれは可愛かった。