アレックス・ティゾン著。ピューリッツァー賞受賞。
著者の両親はフィリピンから移民。その時家事奉公人として連れてきた女性がいた。
そのメイド、ローラは、母が娘の頃父親からプレゼントされた奴隷だった。
一度も給料を払われることもなく、家事、子供の世話、犬の世話までこき使われた。
フィリピンの親が病気になって薬を買うお金がない、といっても雇い主である著者の父親はお金を出してくれなかった。
ローラには、寝るベッドがなく、いつもその辺で寝ていた。両親は子供には優しかったが彼女にはつらく当たった。
著者は老後ローラを引き取り、個室と給料を与えた。看取って火葬し、フィリピンの故郷に、遺灰を運んだ。
A Story of Slavery in Modern America - The Atlantic]
読後、ふと、日本の専業主婦の多くは、これに近いんじゃないか?と思った。
3食作って掃除や洗濯、育児と犬の世話、義両親の世話までする。夫の定年後も3食作って家事をし、病気になったら看病する。
奴隷と違って、夫が先に死ねば相続と言う報酬があるが。