アメリカの生んだ有名な絵本作家、ドクター・スースの本が発禁になったそうだ。
「マルベリーどおりのふしぎなできごと」「おばけたまごのいりたまご」「McElligot's Pool」、「On Beyond Zebra!」、「おばけたまごのいりたまご」と「The Cat's Quizzer」の6作品。
彼の挿絵には人種の特徴がはっきりわかる絵が描かれていた。
発売禁止の理由は、人種差別的だからである。
下の写真はカリフォルニアの日系人が日本から爆弾を配られて、日本政府からの命令を待っていると言う風刺画。
日系人は財産を奪われて強制収容所に収容された。
同じ敵国であるドイツ人やイタリア人は同じような扱いを受けていない。
彼の書いた風刺画が憎しみをあおったのではないかと思う。
File:Seuss cartoon.png - Wikimedia Commons
昔のアメリカの映画を見ればわかるが、日本人など非常にステレオタイプの特徴で描かれている。
名作の「ティファニーで朝食を」に出てくる日本人の近所のおじさんユニオシは、白人俳優ミッキールーニーがいかにも日本人っぽい様相で出てくる。差別的だと思う。
余談だが、この映画は名作と言われているが、私は嫌いだ。
オードリーヘップバーンが衝動的に子猫を雨の中捨てるシーンがあるし。
発言や表現の自由が認められているアメリカでも、人種偏見を煽る行動は禁止されることになったのだ。
進歩したなあ。