京都で映画「ふうけもん」の上映会が行われた。
ロビーに行くと、原作者の右近勝吉さんがお客さんが買ったオリジナルエコバッグに「人の心を鷲掴み」とサインしているところだった。
旭川でお目にかかって以来、順番に日本の各県で上映会をしているようだ。笑顔で再会を喜んでくれた。
映画は素晴らしかった。中でも俳優がすべて名役者で、涙もろい人はハンカチなしでは鑑賞できない。
どの人も良かったが、最後に少しだけ出てきた中村玉緒の老母役は涙を誘った。
一番最後のアラスカのシーン以外は全てほとんど実話に基づいているそうだ。
映画が終わった後、栗山監督が出てきて舞台挨拶をした。キムさんという映画会社の女性が司会。
映画の製作者が説明してくれるというのは初めてなので、とても興味深かった。
監督と少しお話を伺った。彼は気さくでフレンドリー、謙遜な人で驚いた。全くの映画の素人である初対面の人に映画の話をさりげなくするのだ。
右近さんは引きこもりや不登校の子どもたちを一番多い時には70人預かったことがあったそうだ。
「恵まれない子供を預かる」ことに関するアドバイスは、まず周り近所の人々から嫌われないように最新の注意を払う事だと教えてくれた。
ひとりの人が誰かを嫌って悪口を言うと、10人が信じてしまいあっという間に広がるそうだ。
これは自分自身の事にも当てはまるなと心から反省した。