骨折で救急搬送された伯母も、驚異の回復力で退院も近くなった。
お気に入りの理学療法士、病棟の看護師と運転手付き送迎車でマンションに一時帰宅。ケアマネ、デイサービスの「校長先生」も訪問され、退院前訪問のミーティングをする。どうすれば安全に生活できるかをシュミレーション。
- 手すりはつけない。
- 家の中では手押し車。
- 家具の配置は変えないでこのまま。
という事になった。
週に三回のデイサービス、四回の訪問ヘルパー、退院後二週間の訪問医療のサービスがつく。
「テレビはどうするの?見なくてもあるだけでNHKが集金に来るよ。」
と言うと、伯母が答えた。
「時々見てるからこのままにして欲しい。おっさんが来たら襖を閉めるから。」
皆一斉に「おっさん??」とさけぶ。伯母は普段は皇室アルバムのように上品にふるまってるため、時たま驚かせるのだ。大爆笑となった。
伯母は始終上機嫌でよく笑い、楽しそうだった。
夕方、友人と地下鉄の駅で待ち合わせてお茶をする。いっぱいしゃべって元気が出た。