様子を伺ったところ10秒ほどでやんだ。
うちは置物ひとつ転がらず、被害なし。
夜、地元の美味しい栗を持って友人が来る。旬なので最高の甘さ。もうひとりも後で来て、ドーリーにお悔やみのメッセージを送る。
お花を送ろうとしたが、葬儀社とリンクしている会社は、またうまく送れず、2年前にアーニーさんが亡くなった時PayPalで送った花屋を思い出して注文したところ、ジェイミーの家にちゃんと届けてくれるだけでなく、割引までしてくれた。
アメリカへ花を送ろうと選び、メッセージを書き、Apple Payで払おうとしたところ、指紋を押したら「ピロリーン」と支払われてしまった。
だが、領収書が送られて来ない。考えたらログインもまだ。商品もカートに残ってある。
花会社に連絡するしようとしたがフリーダイヤル電話で、日本からはかけられない。
トラッキングしてみるが、オーダーされていないと出る。
でも「ピロリーン」と言うたからには、支払われている可能性が大。
一応メールして、注文されてるかどうか問い合わせる。
すぐに丁寧な返事が来て「ご注文はいただいていません。」という。
もう一度、今度はログインもしてお悔やみメッセージも書き直してApple Pay で支払ったが、カートに残ったままである。
再びメールで問い合わせたが、また返事が即座に来て、くそ丁寧に「ご注文はいただいていません。」
今Apple Payのサポートセンターに電話依頼したが、向こうからの電話はワン切り。
カード会社のサイトの利用履歴をチェックしても2日以内ですぐ落とされない上、9月の明細までしか確認できない。
送り先に「花届きましたか?」と聞くのもヤラシイ。
最悪のシナリオは、商品が届かず、引き落としがされているパターンだ。
今までの経験でじゅうぶんあり得る。
昔ながらのクレジットカードで買うのが一番確実かも。
アメリカはめんどくさい国だ。
手術から1日経った伯母は平熱で元気そうだった。constipation問題は解決され、食事も出来ているそうだ。大きい時計をマンションから届ける。バナナが食べたい、新聞が読みたいと言っていた。明日よりリハビリが始まるとの事。うまくいけば車椅子に乗せてもらえるかもしれない。
伯母の無事を見届けた後、病院の最寄りの地下鉄駅で友人と待ち合わせる。この近くに台湾人のEさんが住んでる、と言ったら、電話してみよう、と友人。
「え?近くに?今両親がちょうど来ているから寄って。」
とEさん。
10分後に台北から来ているEさんのご両親に会いに行った。親戚の女性もいた。
まだ4時だったし、ご挨拶だけしてと思ったのだが、そうは問屋が降ろさなかった。
まず柿を大きく剥いて勧めて下さった。
コーヒーが飲めないんです、というと、じゃ麦茶は?と言ってお湯のみにお湯と麦茶パック(ハウスの麦茶のようなもの)が入れられて出てきた。濃厚な麦茶だった。
次に台所の炊飯器に大きい魚が入っているのを見せて貰ったのだが、「食べる?」と聞くや否や返事を待たずに、大皿に盛って出てきた。
次にウズラのピータン、大根の葉のピリ辛炒め、根野菜のココナツスープ、搾菜などを勧められ、取り皿を奪い去って、次々盛り付けて下さった。
バナナやイチゴも勧められ、動けなくなるほど戴いた。
「お客さんがたくさん食べる、嬉しい。」
とニコニコするEさんのお父さん。
「魚を食べるのが下手だとお母さんに言われます。」
と言うと、
「魚を食べると、頭が良くなる。骨を食べると、骨が丈夫になる。」
とご両親。
「目〜食べる?」と訊かれたので「いいえ」と慌てて遠慮。キタロウの父そっくりの魚の眼は台湾の宴会では取り合いになるんだそうだ。
2年前に台北で買った服を偶然着て行ったのだが、「あの時買った服だ。」と憶えていて、「あの店の前を通るたび、思い出す。」とママ。
友達が服を買いすぎた時、
「やめて〜」
と店先でママが叫んだ話は、伝説となっている。
よく笑い、よく食べた。
せっかく右足が治ったのに左足を怪我した伯母。
日曜礼拝の後、留守宅へ寄って日用品を持って行ったら、入れ歯の容器や洗浄剤はいらないから持って帰ってと言う。
「手術の際、入れ歯は外していただきます」と病院から貰った紙に書いてあるではないか。
「外さなくても、いいのよ。」
姪に入れ歯を知られるのが恥ずかしかったのか。
そう言えば父の妹も、何度も旅行した事があるのに手術するまで隠していた。
高齢者とは言え日本人。恥をかかせないように気をつけねば。