「この世界の片隅に」(2016)⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
庭にメジロン
そしてクルミは、
ブライト・ライツ:デビーレイノルズとキャリー・フィッシャーのドキュメンタリー
有名過ぎるハリウッド・セレブ母娘のドキュメンタリー。
母デビー・レイノルズは「雨に唄えば」のヒロイン。彼女の「タミー」は大ヒット。
隣に住む娘のキャリー・フィッシャーは、スターウォーズのレイア姫、ブルースブラザースでストーカー女の役で有名になった。父は有名な歌手エディ・フィッシャーだが妻子を捨ててエリザベス・テイラーと再婚した。
年老いた母デビーは小さくなったものの昔と変わらず可愛く、上品で洗練された人。今もショー仕事が入ると引き受けて、高齢者のファンを楽しませる。
ところが娘のキャリー・フィッシャーは少々痛々しい。
子供の頃からセレブの家に育ち、親は離婚、再婚。新しい父はギャンブルとアルコール依存症で、借金で家を差し押さえられる。
少女の頃からマリファナを始め、そのあとは薬物依存。躁鬱病との戦い。
なり振り構っていず、下品で、母より老けて見える。
スターウォーズのイベントでファンにサインをしたり、新しいスターウォーズの映画に出演するため体重を減らしたり、頑張っているが、ヘトヘトになっている。
このドキュメンタリー収録1ヶ月後、2016年12月にキャリーフィッシャーは心臓発作を起こして死亡、翌日母デビーレイノルズも脳梗塞で急に亡くなった。
キャリーフィッシャーの検視の結果、アルコール、コカイン、ヘロイン、痛み止めが検出されたという。
死の前の月ハリソンフォードとの昔のロマンスを公表して世間が炎上。またスターウォーズの収録のためその月15キロ減量し、ストレスがたまっていたのもいけなかったのか。
レイア姫は享年60歳だった。
お金や名声で、幸せは買えないんだなって思う。
一番悪いのは、キャリーフィッシャーのお父さんを横取りし、家庭を崩壊させたエリザベス・テイラーや、と母。同感。
スリング・ブレイド(1997)
ビリー・ボブ・ソーントンが主演、脚本、監督を務めアカデミー主演男優賞始め数々の受賞をした映画。
ある知的障がいの男の人が、精神病院から退院するところから、物語が始まる。
舞台は南部で貧しい白人の町。町の人々は、泊まるところや仕事を紹介してくれて、優しい。
可哀想な身の上の子供が、主人公に懐いて可愛い。
南部のスピリットである聖書や洗礼のシーンもある。
感動的で、最後はスカッとするが、とにかく長いめちゃくちゃ長い映画、2時間半だ。