空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

キャットシッターの面接を受け、シンデレラマンを観る

以前、キャットシッターしますと言う広告をお金持ちの行くスーパの掲示板に載せた。
すると昨日初めて広告を見たノーマと言う人から電話がかかって来て、来て下さいというので面接に行った。

猫の飼い主のお屋敷はニュートンと言うアメリカで一番治安のいい街。私の街の隣である。
ちなみに、小沢征爾さん始めほとんどのボストン交響楽団のメンバーのお屋敷もこの街にある。

ノーマの家はそれほど大きい家ではないのだが、庭があって、全く手入れせずぼうぼうだった。木陰に椅子とテーブルを置いていてお話をする。ノーマは70歳くらいのおばさまで、H大医学部の先生で婦人科が専門なのだとのこと。
ご主人を亡くされ、お嬢さんはカリフォルニアに行き、一人寂しくしていたら50年前に大学で一緒だったボーイフレンドが奥さんを亡くしてメインに住んでいる事を知り、再会、めでたくパートナーになったそう。ロマンチックな話だ。そのため彼女は週の半分はパートナーの住むメイン州に行くので、留守宅の猫の世話を頼まないといけなくて、困っていたそうだ。
「このぼうぼうの庭、どう思う?」
と、こちらが返答に困る質問をした後、
「あのね、うちの中はものすごくひっくり返ってるの」
と言いながらドアを開けて入れてくれた。すると家の中は彼女の言葉通りエライひっくり返っていた。私の方を向いて
「この散らかってるのをどう思う?」
また返答に困る質問をした。「絶対触りませんから」とだけ答えた。
家中、ところ狭しと書類や本、衣類が積まれている。美しい調度品がゴミのようなモノの下から見えるので、元はきれいだったろうと伺える。多分、ご主人が亡くなってからがっくりきて片付けるのをやめたんだろう。
猫は2匹いるが、近所の猫が遊びに来て「家に入れて」とうるさいので、非常に困るそうだ。
なぜなら夜になると家の猫は家に入れないと行けないけど、ものすごくすばしっこいので近所の猫まで入って来るそうだ。
それを阻止するための熊手まで用意されていた。
どの猫も私を大歓迎してくれ、ゴロゴロいっていた。猫たちだけでなくノーマも気に入って下さり、ピアノの生徒さんを捜してあげると言ってくれた。
いつでも人の親切は有難いものだ。
夜と「シンデレラマン」を見に行く。
格闘と貧乏で苦しむ家族の愛が交合に出て来る、観ているだけでしんどい映画だった。無論リングのシーンは迫力があった。でも私が感動したのは、「よくこれだけの数の聴衆に1930年代のファッションさせたものだ。いくらかかったんだろう?」といったことか。