安部譲二の母、阿部玉枝さんの伝記。良家に生まれ英国で育って明治大正昭和を生き、4人の子供を育てたものの、末の息子がグレて刑務所に行った。幸い後に足を洗って有名作家になったのを見届けて亡くなった。歴史的背景なども一緒に書かれていて面白い。
この本を読もうと思ったのは明治の女性の歴史背景に興味をもったから。作家安部譲二のホームページの「手配写真」コーナーにお母さんの子供の頃ロンドンで撮られた家族写真がある。古めかしい裾の長いドレスを着ているおばあさん。とてもエレガントだ。それにしても安部譲二は両親の愛情たっぷりで育ち、橋本龍太郎の学友だったにもかかわらずなぜヤクザになってしまったのだろう。
- 作者: 安部譲二
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2001/05
- メディア: 文庫
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