ヒストリーチャンネルで「911アメリカを変えた102分」を見る。誰かが撮ったホームムービーも含めて、その日起きたワールドトレードセンターの衝突から崩れるまでの出来事を淡々と綴ったものだったが、ニューヨークの人々の動揺やパニックがよく伝わって来た。
この年アメリカの若者たちも動揺を隠せず、共有して祈る会などをグループで開催した。一度出席した事がある。
私はこの年から2008年の末まで米国に滞在したが、米軍はあれ以来ずっと「仕返し」の戦争をして来た。経済は悪くなる一方で、傷痍軍人のお父さんや息子を戦場に送っている看護師さんと話をしたことがある。仕事のない貧しい人が兵士になると思われがちだが、多くは自立心のある親孝行の若者が志願するのだ。
暴動は別として、南北戦争以来自分の国土が戦場になったことがないアメリカ。少しはわかってくれただろうか、とあの当時は思ったものだ。
「あなたの敵を愛しなさい。あなたを憎む者に善を行いなさい」(ルカ6:27)
これは私の祖母が教えてくれた。