父を見舞う。また熱を出していた。抗生物質の点滴を朝夕してもらっているらしい。肺炎はまだ治っていないようである。
父の同室患者の妻たちは四六時中つきそって、夫のわがままを聞いている。なんで日本人の老夫婦は妻が奴隷のように夫に使えるのだろう？女性ばかりの病室をのぞいてみたが、付き添っている夫はいない。
彼女達は夫に付き添う義務を果たしているようである。個室だったら泊まれるんですが、と見舞客に話している。また別の女性は看病をし始めてから趣味を全部辞めた、と言っている。また「主人は私が少しでも来るのが遅れると怒るんです」と言った。
うちの父と違って、彼女達の夫は会話が出来る。だから用事があればナースコールをすればいい、と思う。なのに、何で妻に用事をいいつけるのだろう。
妻は奴隷でも母親でもない。見ていて麗しいと思わない。まっすぐ家に帰って趣味をもう一度始めて欲しい。
