空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

がんとうまくつきあう叔父。

15年ぶりに北摂に住む親戚の家へ。家を新しくして初めて訪問。14階のマンションから太陽の塔が見えた。
叔母は一ヶ月に一個縮緬細工の作品を作り、5年かけて壁一面に飾り立てていた。
叔父は半年前に痩せてきて気持ち悪くなって受診。胃がんの末期手前だと診断されたが、手術を嫌がったので飲み薬で治療している。
「生まれていまだ一度も入院した事がない。」と自慢していた。
余命宣告されたのに、最近癌が次第に小さくなって見えなくなり、今日も私が持参したまんじゅうを3つも食べ、出前のお寿司も平らげていた。医者の診断は必ずしもあてにはなるまい。
「がんと闘ってるんやない。うまくつきあってる。」のだそうだ。
先日屋根裏から見つかった叔母の赤ん坊時代から娘時代の写真がいっぱい貼られてある古い写真帳を、プレゼントする。

叔父は写真アルバムを見ながら、若かった叔母の髪の跳ね癖を見つけて喜んでいた。今や跳ね癖どころか白髪で遺伝のうすらはげになっているが、そんな彼女をまだ愛しているのである。