夕べは疲れてやる気がなく、荷ほどきもロクにせず食べ物も散らかしてベッドに。
電気を消して間なしに、クローゼットの奥から物音が。
「ちゅ、ちゅ、ちゅ」
ガバっと跳ね起き電気をつける。
ネズミちゃうか…
怖かったが勇気を出して、クローゼットを点検。
ボイラーの向こうから聞こえるようだ。
ネズミは散らかした食べ物が大好きな事は、ボストンの大学寮で経験済みなので、まず台所で食べ物とゴミを徹底的に片付ける。次に紋別から送った衣類を片付け、全ての荷物をあるべき場所に収めた。
全部終わったのが4時。
翌朝、役場に電話。
担当者は
「ネズミですか?聞いて参りますから少々お待ちください。」
ものすごく真面目な対応である。待つ間おかしくてたまらなかった。
「今まで出たことはないそうです。ボイラーが夜間電力を使って作動していますから、それではないでしょうか?」
それを聞いてホッと安心した。
とんだ大騒動である。でもお陰で部屋はすっかり美しく片付いた。